【はじめて練習する時はマーカーから】
初めからペン先にインクをさして練習するのは大変かと思います。
インクの入れる量や、筆圧、角度、などなど気にしなくてはいけないことがたくさんあるので、
文字をきれいに描くことに集中できないかもしれません。
ですので、はじめは
カリグラフィーマーカー
を使い、文字の形に慣れてからペン先ににインクをさして練習してみましょう。

ZIG カリグラフィー2 ペン 12色セット
マーカーは先の太さがいろいろですが、まずは太いものから始めるといいでしょう。3.5mmがちょうどいいかな。
細いものはペン先がつぶれやすく、細い線を出しづらくなりやすいです。
いろんな人にメールを頂き、アドバイスをするのですが、
カリグラフィーは独学だとクセが付きやすいので、習った方が絶対にイイです。
お教室に通えない方は、【日本カリグラフィースクール】の通信講座
日本カリグラフィースクールから修了証を授与!【本格入門コース】 カリグラフィー通信講座があります。
添削してもらえます。独学して悩んでいる時間がもったいないです。
↓こちらも定番ですね。
【ホルダーにはクッションを】
【米国製カリグラフィー用ペン軸】スピードボール・ストレートホルダーは硬いので、練習をたくさんしているとペンダコができるかもしれません。
私は筆圧が高く、ペンダコができそうだったので、ボールペンなどにかぶせて使うクッション、ペングリップ を付けて使っています。
これだと長時間練習したり、作品に時間が掛かっても痛くなりづらいです。
インクの出なくなったボールペンについているゴムの部分をはずして取りつけてみたりもしています。
ただ、スピードボールのホルダーは太い部分があるのでちょっと取りつけづらいです。
美夏は無理やりはめているので、裂けてきています・・・
こんなかんじです。
こんなクッション付きのホルダーもあります。
【ペン先の洗い方】
ペン先は必ずホルダーにつけたまま洗いましょう。
なぜなら、美夏はペン先だけを持って洗っていたら、なんと手が滑って排水溝に流してしまったのです・・・ショック!
洗うときは歯ブラシを使うときれいになります。(ホテルなどでもらってきたやつなんていかがでしょう?)
洗ったら必ずホルダーからははずして保管しましょう。
付けっ放しですとさびてしまいます。
でも、つい、やっちゃうんですよね・・・
【ホルダーとペン先は2つ以上あると便利】
作品を作るときに、途中で色を変えたり、ペン先の太さを変えたりすることがでてきます。
その時に、ペン先をいちいち洗ったり、付け替えたりは大変です。
ホルダーやペン先は2つ以上あるといちいち洗ったり、付け替える手間がなくて便利です。
こちらで売っています→
【楽天市場】カリグラフィー・ショップ
【ペンを置くのに箸置きが便利】
ペンを変えながら作品を作っていると、ペンや筆の置き場所に困るかもしれません。
美夏は置いておいたペンが転がって何度も作品を汚してしまっています・・・
ですので、安定の良い箸置きを使ってペンを置く癖をつけましょう。
もしくは、空き缶などを使ってペン立てにするといいでしょう。
【用紙の上には手を置く紙をのせて】
カリグラフィーってなぜか手に汗をかくんですよね。冬で足は冷たいっていう時でもね。
紙はちょっとの手の水分(脂?)でよれて汚くなります。
なので、右利きの方は左手と用紙の間に練習用紙やキッチンペーパーなどをはさみましょう。
綿の手袋なんかもいいでしょう。
これで用紙がきれいに保てます。
ちょっとのヨレが作品を台無しにしてしまいます。気をつけましょう。
【ペン先とホルダーの組み合わせ】
一般的にはスピードボールのペン先とホルダーで練習を始めることが多いと思いますが、
作品を作っていくうちにミッチェル、ブラウゼなどの違うメーカーのペン先を使うことが出てくるでしょう。
これらのペン先には専用ホルダーが売られていますが、スピードボールのホルダーでもはめられるので、あえて買う必要はないと思います。
ゆるい場合はセロハンテープを巻いたり、ペン先を挿す場所によって「はまり具合」が違うので、ペン先のはまるところをまわしながら探しましょう。
ちなみに、ミッチェルは小さめの文字、ブラウゼは細い線のメリハリを出したい時に向いています。
ミッチェルはペン先が柔らかく、スピードボールより筆圧はかけられないカンジ、
ブラウゼはスピードボールよりちょっと硬めの描き心地です。
【下敷きを使うと描きやすくなる】
練習は長い時間やっていると手が疲れてきますね。
少しでも描きやすくするために、フエルトやスエード(合皮スエードも可)などを下敷きにして描くといいです。
ペン先が少し沈むので、筆圧が高くても疲れづらいし、インクの出もいいようです。
小学生が書道の時間に使う黒いフエルトは、どこでも手に入りやすいし、安いし(200円くらい)、
通常の半紙サイズのフエルトはB4の練習用紙にぴったりです。
美夏は実は先生に「下敷きを敷くと描きやすいよ」と言われ続けていたのに、ず〜っと敷いていなかったんです。
最近やっと敷くようになったのですが、断然疲れづらく描きやすいです。
【ペン先はたまに研ぎましょう】
ペン先は使っているうちに、段々と使いづらくなってきます。
インクの出が悪いと感じたり、紙にひっかかるようになってきたら、ペン先を研ぎましょう。
美夏が先生に習ったのは、製図用具売り場などにある「オイルストーン」という砥石を使うこと。
美夏のはコレ。消しゴムくらいの大きさで使いやすいです。
これ、値段はピンキリで、美夏の買ったのは400円しないくらいの安いものですが、何千円もするものもあります。
ペン先に水を付けて、一方向に数回動かすだけ。インクの出やすべりが違います!
オイルストーンが手に入らない時は、細かい番手の紙やすりでもOKです。
ペン先は結構もちます。カッパープレート用のペン先は傷みやすいですが、太めのペンサイズならいまだに捨てたことはありません。
描きづらくなったな〜と感じたら、捨てる前に研いでみましょう。
【方眼紙が便利!】
イタリック体などエックスハイトがペン幅5つ分の練習には、5mm方眼紙が便利です。
というのは、たとえばC2(3mm)のペン先なら、3マス分がエックスハイトとなります。
C3なら2マス、C5なら1マスがエックスハイトとなります。
傾斜には気をつける必要がありますが、フラクチャー体やゴシサイズドイタリック体などでは傾斜がないので気にせず使えます。
また、作品用のガイドシートを作る場合は1mm方眼紙が便利。

B4サイズ以上の方眼紙が使いやすいです。
まったくの白紙にガイドラインを引くのはかなり大変です。
方眼紙なら、マス目を数えればどんな書体もラクチン!
|