作品例
(画像のコピーは御遠慮ください)
額縁の多くは 額縁専門店ないとうの「デッサン額」
を使っています。 |
技法名・解説
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レッスン6年目の作品↓ |

絵本原画展で購入したポストカード
アンナ・ラウラ・カントーネ作 『ペコリーノ、はじめてコンサートへ』 |
Biseau contourné
~ねじれた形のビゾー(斜断面)~
ポストカードを八つ切サイズの額に納めています。
波線はフリーハンドで描いています。
四つ角は垂直で、波線のところは斜め(斜断面)になっているので、化粧紙を貼る前にトレーシングペーパーで形をとっておき、さらに化粧紙の下に型紙を作って貼ってあります。それがとても面倒な作業!
さらに、曲線に貼るため、たくさんの切り込みを入れないといけないのも大変。ゆがまないように貼る慎重さも必要でした。
先生のアドバイスにより、シワを作らないようにするために、あえて上の曲線には糊づけせず(折り目はしっかりつけておく)、上の白い1㎜紙で押さえるというワザを使っています。
楽譜はクラッシックの無料ダウンロードサイトからNTラシャ 白にコピーをしてみました。中の絵にあっているかと。
【ガラスの下から】
1mm紙(NTラシャ 白)
5mmスチレンボード
1mm紙
1mm紙(楽譜) |

使った額縁:デッサン額縁 シャイン/S 八つ切サイズ |
La combinaison des biseaux chevrons et des P.P. en pointes decalees
~山型ビゾーとパスパルトゥ、
デカレの組み合わせ~
「デカレ」とは「ずらしていく」ということだそう。
動き(方向性)のあるモノの額装に向いているようです。
今回はパリで買ってきた真四角のセピア色のカード。
本当は、上に向かった大きい斜断面はカードと額の角の延長線上にあった方が良いのですが、エッフェル塔の向きが微妙だったため、あえて左側の辺の角度を鋭角にし、ずれています。
カードの位置もど真ん中ではなく、下にずれています。
月の光が上から当たっているので、上の斜断面の化粧紙は明るく、右と下は暗くしています。
白い化粧紙は、垂直カット~斜断面と幅が変わっているので手こずるかと思いきや、意外と何とかなりました。
白と薄いベージュの化粧紙の間には、地味なゴールドのフィレをはさんでいます。
【使った紙】
全てキャンソン ミ・タント
【ガラスの下から】
1mm紙 3mm紙
1mm紙
3mm紙 1mm紙
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カードは絵本原画展で購入したもの。
作者:藤本 将 (フジモト ススム)→藤本 将さんの絵本 |
Biseau fantaisie lignes brisees
~折れ線型の幅広斜断面~
ジグザグの幅広斜断面がポイントの額装。
動きがあるモノの額装に向いているようです。
今回は、いろんなカードを持って行って、先生に向いているのを選んでもらいました。
絵本原画展で購入したカードで、気に入っているカードです。
太陽が降り注いでいる感じを意識しています。左右のジグザグの幅を変えてあります(左が幅広)。
男の子が右に動いている感じも出てるかな?
薄いブルーの幅は、あえて上をせまくしていますが、カードは真ん中に来ています。
当初、斜断面の色は「真オレンジ」にする予定でいたけれど手に入らず、手持ちの色でやってみたら、結果オーライでした☆
【使った紙】
赤以外キャンソン ミ・タント
【ガラスの下から】
1mm紙
7mmスチレンボード
1mm紙
1mm紙
【額】
デッサン額縁A4サイズ |

絵は絵本原画展で購入したもの。
タイトル「みちのむこう」、作者:藤嶋恵美子 |
Passe-partout avec gorge incurvee
~U字状にカーブしたゴルジュ(溝)~
絵の位置が溝(ピンクの紙:彩雲(大理石))の底よりも上になっていて、絵は3㎜紙に貼ってあります。
ピンクの部分がU字状の溝になっているのですが、角の合わせが非常に難しかったです。水張りテープを裏打ちして貼ってあります。
カーブが底に付き過ぎていたようで、もう少しカーブを急にした方が良いと先生に言われました。
額はデッサン額縁 5663/グリーン 八つ切サイズです。
この額は安いのに豪華な感じが出て好きなんだけど、薄いので、厚みのある作品には使いづらいのが難点。これも少々足りてませ~ん(汗)。
たまたま合う額がこれしか持ってなかったのだけど、化粧紙の色とは合っているかな?
【ガラスの下から】
1mm紙(アイボリ::レザック66)
3mm紙(水色斜断面)
絵 3mm紙
2mm(裏板に↑を貼って作っていきます)
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Carrée dans octogone
八角形の中の真四角
アートボックスフレーム 20センチ角 (オーク) を使ってあります。
中身はパウル・クレー 展の半券。1辺が6センチ強の小さいものです。
八角形の部分は幅広斜断面になっています。
傾斜しているので、作図をしっかりしたあと、型紙を作ってみてからやるのだけど、それでも微妙にズレてごまかしています(汗)。
色合わせは先生に相談し、全てキャンソン ミ・タントを使用しています。
相談していなかったら赤とか黄色を使ってしまうところだったけど、
あえてこの地味な色合いが中身を引き立たせていて良いかと思います!
意外と深さは出ないので、ボックスフレームでは深すぎました・・・。
【ガラスの下から】
1mm紙
7mmスチレンボード
1mm紙
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★使ったペーパー★
・ 【マーブルペーパー】 No.5200 500×650mm

・キャンソン ミ・タント |
Passe-partout en ecailles, gorge et ecoinÇons
うろこ模様のゴルジュ(溝)を入れたパス
作図が命の作品。 2Lサイズの写真を色紙サイズの額に入れています。
ピンと糸で楕円を描いてから、コンパスでお花のように波ラインを描いていきます。
とてもじゃないが、内側のお花型の部分は3mm紙をこんな形に斜断面をカットできるわけもなく、まるで3mm紙を使ったかのように手抜きをしています。(先生には驚かれました。)
しかし、そう見せるためにはそれなりに手が込んでいて(?)、マーブル紙を余計に使っています。
本当はもっとパス(最上部:外側の水色部分)を広く取った方がいいようです。
これだけ曲線だと、化粧紙を貼るのも本当に大変!
細かい切り込みを入れてから1㎜紙をくるんでいるため、とても時間がかかります。
完成まではものすごく時間がかかるのが難点ですが、カリグラやパーチメントの作品と合わせられたら素敵だと思います。
中身によっては楕円窓が無くてもOKの額装です。
【ガラスの下から】
1mm紙(水色)
1㎜紙(マーブルペーパー、切り口は上の1㎜紙に隠れています)
2㎜紙(下の1㎜紙が3㎜紙に見えるようにするため、
見えないようカサ上げ)
1㎜紙(マーブルペーパー)
1㎜紙(水色、楕円窓) |
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Le biseau Pyramidal
~ピラミッド状のビゾー~
1㎜紙を5枚重ねてビゾー(斜断面)にしています。
ピカソの絵に使われている色を使いましたが、中身によっては2色でも効果的。
四つ角と、三角の頂点がずれないようにするところは難しいところ。
色の幅や順番など悩むところもたくさんあって、それなりに時間がかかりました。
使った化粧紙は全てキャンソン ミ・タントを使っています。
額縁はデッサン額縁 J型/黒 インチサイズ。
【ガラスの下から】
全て1mm紙
黒→紫→青→緑→黄→赤→黒
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『1988 世界人形劇フェスティバル記念』の切手 |
Ellipses imbriquees
重なり合った楕円の窓
まぁなんと大変な額装だったことでしょう!
楕円が4個。いや、作図は12個必要なのであります。
事前のイメージ作図と製作で数時間(レッスン2時間+丸一日!)かかっています。
今回は、楕円の作図&カットが大変だろうとインチサイズに記念切手を収めるという小さめにしたわけだけど、それもまた大変だった・・・
ずいぶんと斜断面がゆがんでおりますが、小さいが故の代償とでも言いましょうか。小さいと大変やりづらいのであります。
【ガラスの下から】*( )は化粧紙
(濃い紫)
1mm紙
(薄紫:斜断面 *中心は平ら)
3mmスチレンボード
1mm紙
(グリーン+切手)
本当は、斜断面は5mmのスチレンボードでと解説を受けていたのだけど、
そうすると楕円が小さいので、とてもじゃないけど化粧紙が貼れなかった。
なので、3mmでやり直し。
薄紫の紙は、1枚でつながっていて、濡らして4つのお椀状に伸ばしてからくるんでいます。ゆがんでいるけれど、破けずに4つの窓を貼れたので今回はこれでヨシとするのであります。
額縁(デッサン額縁 J型/白 インチサイズ)は合うものが家にコレしかなかったのだけど、切手の縁とリンクしていてまぁいいかな。
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”Step by Step Calligraphy: A Complete Guide with Creative Projects ”
という本も執筆されているSusan Hufton さんのエンボス作品です。
2009年の来日ワークショップに参加した際購入したもの。 BFKリーブ (リーブス)にエンボスしてあります。
額縁サイズ 25×46センチ。
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Cadres en cartons biseau
3mm紙で額縁作り
1年以上前に額縁はできていたのだけど、肝心の中身ができずにいましたが、やっと仕上げました。
額装の先生に相談し、ラビという手法で額装しました。
今回のテーマは3mm紙を使って額縁を作るというもので、既成の額ではサイズが合わないときなどに便利。
一番上(表)の枠はサイズ通りに切り取りますが、深さとなる部分はハギレを組み合わせてあります。ガラスは特注。
細かい目の紙やすりをかけ、アクリル絵の具を塗り重ねていくと、まるで木で作ってあるかのような、紙には見えない仕上がりになります。
ラビという手法は、MBM木炭紙を1mm紙に貼り、切りっぱなしの窓枠の周りをマスキングテープで囲んでステンシルブラシで彩色しています。
遠くからは何が額装してあるか分かんないのがたまにキズ・・・ |

カードはカリグラ&額装仲間のpicotさんが制作したもの。
使ったペーパー: 【マーブルペーパー】 No.5200 500×650mm

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Biseau fantaisie inversé entre 2 verres
2枚のガラスにはさまれた 逆向き幅広斜断面
後ろの壁が透けています。
インチサイズのアートボックスフレームとガラスをもう1枚(計2枚)使っています。
深い額じゃないとうまく仕上がりません。これは3.5cmの深さがあります。 前のガラスと後ろのガラスは、枠にはめ込んだ3mm紙で押さえています。
カードを「【逆】幅広斜断面」に仕立てたあと、強力両面テープでガラスに貼り付けています。前のガラスとカードは接していません。
幅広斜断面のポアンテがとても難しかった!
角がずれるとカッコ悪いからね。
額縁にフックを付けると壁から浮いてグラグラするため、ガラスの裏に2mm紙の裏板+リングを貼り付けてあります。
【ガラスの下から】
カード
10mm分のスチレンボード(カードと同じサイズ)
1mm紙
ガラス
2mm紙(裏板:リング付き)
←使った額
アートボックスフレーム インチサイズ <オーク>
*もう1枚のガラスは額縁専門店ないとう でガラスのみで
注文できますよ。(額を注文する際ガラスを追加する感じ) |
レッスン5年目の作品↓ |
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Biseau fantaisie a coins travaillés
角に曲線を入れたビゾーファンタジー
幅広斜断面の角を曲線にする、という作品。
カードサイズを測り間違い、マットを大きくカットしすぎたため、赤いフィレでごまかすという悲惨な状態に!(やり直す気ナシ ^ ^;)
しかしながら、パスの幅(グレー部分)がしっかり広くとれているというところは良いとほめられた。
角の部分は、手前に丸く盛り上がっているように仕上げたほうが良いのだけど、いまいちうまくいっていない。曲線は難しい・・・。
とはいえ、幅広斜断面は3mm紙をカットするよりはるかに楽。
ルノワールのカードを八つ切額に。
額はコレ→デッサン額縁 9569/ゴールドアイボリー 八つ切
少々深さが足りないのだけど・・・。安いけど豪華に見えます。
【ガラスの下から】
1mm紙
7mmスチレンボード
1mm紙
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Biseau fantaisie en creux(incruve)
ビゾー・ファンタジー オン クリュ
creuxというのは「くぼんだライン」「えぐれた」、という意味だそうです。
幅広斜断面のバリエーションで、画像では分かりづらいですが、
斜断面に『お椀状』にゆるいカーブを付けています。
あらかじめ、ラップの芯に巻いてカーブをつけました。
角の始末や、カーブを保つように貼り合わせるのが苦戦。
本当は、違うカードを納めようと思っていたのだけど、いざ合わせてみたらこの深さと幅広な感じが合わない・・・ということで、急きょ中身を変えた次第・・・
美術館のパンフレットにあったいわさきちひろさんの絵を無理やり入れてしまいました。
色がいまいち合っていなかったこともあり、まだら模様の濃いピンクのフィレを入れてみました。
これはインチサイズですが、インチサイズでこの額装をやろうとする場合、かなり小さめのものを納めることになります。
ビゾー(最上部のマット)の幅は広めにした方がいいようです。
【ガラスの下から】
1mm紙(+フィレ)
7mmスチレンボード
1mm紙 |

窓:深い→中間→浅い
写真:小→中→大 (撮影時期:古→新)
215×385mm、写真はL判。 |
Cadre évolutif
複数のドキュモンの関連性をフネートル(窓)の形や深さで表現する
時間や距離感などの推移、発展を表現するという作品。
右から左に窓が深くなり、ウサギちゃんのサイズも小さく(撮影時期が古く)なっています。
一番左の窓が3mm紙×2段+1mm紙、真ん中は3mm紙+1mm紙、右が1mm紙のみ。
左は深くなる分、窓サイズが小さくなります。
サイズの合う額はないので、ガラスを注文して切ってもらい、額に入れずに紙でフレーミングしています。
ドキュモンの裏にボンドを付けるわけにはいかないので、マット紙同士の貼り合わせはドキュモンを避けているので微妙な接着具合・・・。
つまり、右の写真の下には3mm紙が2枚、真ん中の写真の下には3mm紙が1枚あるわけです。
顔の向きや写真の明るさをもっと合わせたほうが良かったなぁと思います。
【ガラスの下から】
1mm紙
3mm紙(水色斜断面)
3mm紙(ピンク斜断面) |

デッサン額縁 歩-7/ブラウン 八つ切サイズを使用 |
Conpositions de coins travailles
角の様々なデザインの組合せ
上に重なるにつれて窓を複雑なカットにしていくという作品。
本当は、3mm紙を曲線の斜断面にして切りたかったのだけど、あえなく撃沈。
楕円ですらキレイに切れないのに、こんな曲線切れるわけなく、1mm紙+2mm浮かすことで代用したので、ズルしています。
先生には笑われたけど、一見するとキレイに切れているから分からないと言われ、結果オーライの作品ということで・・・。
一番下は普通に四角、真ん中は角のみ曲線、一番上は四辺が曲線になっていて、斜断面はガッシュ&アクリル絵の具を混ぜたゴールドカラーで着色しています。
曲線に切るというのは本当に難しく、やすりをかけてしまうと毛羽立つし、カットが丸い印象になる(スパッと切れていないように見える)のであまりやらないで済むようにカットしないといけないのだ。
今回のデザインは、作図にかなり時間を要したわ。
四隅が同じ曲線になるよう、ひとつ描いたらトレーシングペーパーで転写しました。
これはポストカード(もともと縦長の印刷)を八つ切りサイズに納めています。
インチサイズでは小さすぎてデザインを生かしきれないようです。
【ガラスの下から】
1mm紙(赤)
2mm(浮かし)
1mm(ゴールド)
1mm(ブルー)
3mm(ゴールド)
1mm(えんじ)
3mm(ゴールド)
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Succession de passe-partout décalés en losanges
菱形模様に重ね合わせたパス
なかなかインパクトのある額装になりました。
ピカソの絵をインチサイズに収めています。
計7枚の1mm紙を重ね合わせています。
菱形の角がが額の対角線上にくるよう、額と中身のバランスも大切だそう。
この菱形の角度によっては、もっと柔らかい印象にすることも出来ますが、
今回は絵の印象の強さに合わせ、色合わせも派手めで、角度も左右で違えてみました。
角をずれないようにカットするのがポイント。
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こんな感じで、横から見ると断面もキレイに揃えてカットして、化粧紙でくるんでいます。
上の3枚は手裏剣のような形にカットすることになるのだ。
【ガラスの下から】
全て1mm紙
グレー
赤
グリーン
黄色
紫
茶色
ブルー |
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Biseau fantaisie treillage
編みこみが入る額装
通常の斜断面にあたる部分が、細く切ったテープ状の化粧紙のメッシュになっています。
ハガキサイズのカードを八つ切りの額に入れてちょうどいいようです。マット幅がせまいとメッシュがちゃんとできないです。
この編みこみは細かすぎても良くないそうで、すき間は正方形になるように45°になるようにテープを貼っていきます。高さが違う(傾斜している)ので、同じ幅でキレイにメッシュにするのは計算も必要。
今回は5mm幅のテープに。最初は角を除いたところから一色ずつ貼っていき、四つ角は最後に編みこみます。
テープの下は透けるし、影ができるので、色あわせは重要なようです。
今回は絵本の挿絵のカードで、ずいぶんとハデハデになってしまいましたが、先生の評価は悪くなかったです。
額縁は合うモノが無く、画像処理で白っぽくしちゃいました。
じっくりと時間をかけてやれば、面倒ではありますがイヤになるような大変さはなく、楽しくできました♪
【ガラスの下から】
1mm紙
7mmスチレンボード (ドロワ:直角にしてグリーンの化粧紙)
化粧紙の編みこみ
1mm紙
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Large biseau fantaisie regulier sans P.P.
パスを用いない、幅広のビゾーだけの額装
張りのある厚手の化粧紙を使い、きれいなカーブを描くようにパスを作っています。通常使っているトップの1mm紙は使わず、スチレンボードで高さを出しています。スチレンボードは端切れでもOK。
この額装の場合、上下左右の幅を同じにしないときれいにできません。
化粧紙の丸みは事前に試してみてからカットし、角が額縁としっかり合うように仕上げます。
5年目のせいか、比較的難しくない額装で、もっと難しいのを過去にやってるなぁという印象です。また作ってもいいかな。
赤ちゃんが履いている(?)アヒルの下半身が丸い感じだったので、この額装には合っているかなと思います。
【ガラスの下から】
・化粧紙(キャンソン・ミ・タント:もっと厚い方がさらによいそう)
・スチレンボード(15mm幅、高さ12mm)
・1mm紙 |
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Passe-partout plissee
プリーツのパス
パス(一番上のマット)に化粧紙で作ったプリーツを貼った額装。
本来は、下の作品のようにパスを対角線で4つにカットして、上下が横のプリーツ、左右が縦のプリーツになるように作るのが王道なのだけど、その場合はパスの幅を縦横同じにしないとうまくいきません。
今回、上下の幅が左右の幅より多くなってしまうので、先生のアドバイスによりイレギュラー的な額装に。
絵の中のカーテンをイメージしたプリーツを左側だけに。
最初、製本クロスを折ったものを考えていたのだけど、いざ貼り込んでみたら紙の目が逆だったらしくシワシワに!仕方なくやり直した次第。
う~ん、王道のものを今度挑戦しよう。これではやけに斬新すぎて落ち着かない。
王道の場合、対角線部分がずれないようにプリーツをきっちり合わせないといけないので、結構大変だと思う。
これは手抜きって感じです。
【ガラスの下から】
・1mm紙(+プリーツの化粧紙)
・3mm紙
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↑これと近い額縁はこちら↓
アートボックスフレーム 8×10インチ ホワイト 【作品/絵/立体額】 |
Passe-partout a forte pente
傾斜のあるパス・パルトゥ
一番上のマットに傾斜を付けた奥行きのある額装。
今まで作ってきたものは一番上のマットは平らだったのですが、これは対角線でカットをしたあと(4枚になります)、奥行きを付けるためにさらに対角線の左右を少しカットし、突き合わせて奥行きを作っています。
つまり、最初はマットをガラスの大きさよりも大きく用意しておく必要があります。計算がなかなか面倒でした。上下左右のマット幅も同じくらいにしないとうまくいきませんので、ドキュモンと額とのサイズ合わせが大変です。
マットは4枚それぞれを化粧紙でくるみ、水張りテープを使って組み立てます。
このようなスキバル調の化粧紙にすると、水張りテープが貼れないので組み立てはかなり手こずりました。
この額縁は深さのある額なので、裏側は手を抜いていますが(笑)、深さが無い場合は奥行き分を支えるため、箱状のものをマットの下に作って支えにします。つまり、額縁の裏側に箱が飛び出しているような感じになります。
3mm紙(オレンジのところ)は、このところ斜断面が多かったので、垂直カットのドロワというタイプにしてみました。
【ガラスの下から】
・1mm紙(+通常は裏側に3mm紙の支え)
・3mm紙 |
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Biseau fantaisie MARCHES
(escalier dans les angles)
窓の角に階段を作る
一見、難しそうに見えるのですが、実は階段部分は色を変えてあるだけで触ると同じ高さです。つまり、縞々の斜断面という感じ。
以前作った3mm紙を階段状に重ねるよりは楽ちん。
とは言っても、階段部分が上下でずれないようにするのはちょっと大変でした。
目の錯覚で濃淡をつけただけで本当に段があるように見えるから不思議!垂直方向の化粧紙は濃く、水平方向は薄くします。
中身は額縁のイラストのポストカード。かわいくてお気にいり♪
踊り場にテーブルが置いてあるイメージで(実際にはあり得ない状態なのですが!)。
テーブルの脚が階段にかぶらないよう、あらかじめ製図してみてから制作に取りかかっています。
ドキュモンによっては四隅に階段を付けてもOK(4か所は大変かも)。
【ガラスの下から】
1mm紙
7mmスチレンボード
1mm紙
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おすすめ!フランス額装の作品集

ENCADREMENT―フランス額装スタイルブック
素敵な作品がたくさん掲載♪
1ページに1作品で100点以上!
フランス額装の奥深さを感じさせる1冊です。 |